中村 小三郎 (初代) ナカムラ コサブロウ
- 屋号
- 中村屋
- 所属
- 伝統歌舞伎保存会会員
プロフィール
▼立役。国立劇場第2期歌舞伎俳優研修修了生。十七代目中村勘三郎門下となり、師亡き後は十八代目勘三郎の身近にあって、中村勘九郎・七之助兄弟を見守ってきた。十七代目の弟子で90歳を超えてなお舞台に立っていた二代目中村小山三を親身に世話していた、心優しき人である。中村屋を支える重要な位置にいる。自ずから主張する芸ではないが、均整のとれた容姿は舞台の良き点景となっている。
〔小宮暁子〕
経歴
芸歴
▼1949年生まれ。74年国立劇場第2期歌舞伎俳優研修修了。4月国立劇場『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』の捕手で加藤廣文の名で初舞台。77年10月十七代目中村勘三郎に入門し、11月歌舞伎座『忠臣蔵』の大名ほかで中村仲二朗を名のる。2008年4月歌舞伎座『浮かれ心中』の読売屋東六ほかで中村小三郎を名のり名題昇進。
受賞
▼2018年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。