片岡 嶋之亟 (2代目) カタオカ シマノジョウ
- 屋号
- 桜㐂屋
- 所属
- 伝統歌舞伎保存会会員
プロフィール
▼女方。片岡仁左衛門門下。京都大学中退という学歴で、モントリオール総領事館等の招聘を受けカナダで「女形のできるまで」を公演し、英語でスピーチを行なった国際派。時代物、世話物、どちらも過不足なく演じる。勉強会で『絵本太功記』の操、『寿曽我対面』の舞鶴を格調高く演じるかと思えば、本興行では『らくだ』の糊屋の婆でしっかり笑いもとれる。はんなりした女方の雰囲気と、関西の女方らしいコミカルな面をあわせ持っている。
〔小宮暁子〕
経歴
芸歴
▼1950年生まれ。78年5月片岡孝夫(現・仁左衛門)に入門し、6月片岡孝二郎(こうじろう)を名のり新橋演舞場『ひらかな盛衰記』の船頭で初舞台。2000年6月歌舞伎座『番町皿屋敷』の茶屋娘で二代目片岡嶋之亟と改め名題昇進。
受賞
▼1997年関西・歌舞伎を愛する会奨励賞。2001年眞山青果賞助演賞。09年第十五回日本俳優協会賞。12年4月『絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)』の佐五右衛門女房おわた、14年11月『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』竹の間・御殿の腰元で国立劇場奨励賞。12年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。