坂東 守若 (2代目) バンドウ モリワカ
- 屋号
- 大和屋
- 所属
- 伝統歌舞伎保存会会員
プロフィール
▼女方。故・十四代目守田勘弥に入門、師の亡き後は坂東玉三郎ひと筋に仕えてきた“忠臣”である。玉三郎の当たり役『天守物語』の侍女の役がアッといわせる可愛らしさで驚かされたことがあるが、最近では『仮名手本忠臣蔵』七段目の一力の仲居で良き年増ぶりを見せ、芸の年輪を思わせるようになっている。その一方、『雪暮夜入谷畔道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』の蕎麦屋の女房で賞を貰ったこともあるなど、今や練達のベテランとして、女方ひと筋、後進の良き手本である。
〔上村以和於〕
経歴
芸歴
▼1945年生まれ。69年10月十四代目守田勘弥に入門し、坂東守若を名のる。同年12月国立劇場『元禄忠臣蔵』最後の大評定の若侍で初舞台。75年に師が歿してからは坂東玉三郎の門下となる。98年6月歌舞伎座『祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)』金閣寺の腰元で名題昇進。
受賞
▼1994年12月歌舞伎座賞。2003年11月『天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)』の蕎麦屋女房かよなどで国立劇場優秀賞。09年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。11年第十七回日本俳優協会賞。14年11月『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』竹の間・御殿の腰元で国立劇場奨励賞。