大谷 文蔵 (2代目) オオタニ ブンゾウ
- 本名
- 椎名豊吉
- 屋号
- 明石屋
- 定紋
- くつわ、雪輪
- 生没年月日
- 明治36(1903)年09月16日〜昭和44(1969)年07月17日
- 出身
- 東京
プロフィール
しゃがれた調子で、強面の渋い脇役だった。
六代目大谷友右衛門の門下となり、以来、七代目友右衛門時代の四代目中村雀右衛門にずっと付いていた。旧・新橋演舞場で谷崎潤一郎原作の『お艶殺し』を雀右衛門と三代目市川猿之助(現・猿翁)が演じたとき、砂村の徳兵衛という悪親分で、お艶を世話する旗本芹沢に斬り殺されてしまう役を演じたが、アクがあって好演だった。
【秋山勝彦】
経歴
芸歴
明治41年10月浅草常盤座で椎名光種の名で初舞台。六代目大谷友右衛門の門下となって大谷門二郎と名のる。昭和16年6月東劇『合邦』の講中、『加賀鳶』の鳶で大谷友吉と改名、名題昇進。昭和34年7月御園座『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』の鈴木弥忠太で二代目大谷文蔵を名乗る。昭和40年4月伝統歌舞伎保存会会員の第1次認定を受ける。