坂東 功一 (初代) バンドウ コウイチ

屋号
大和屋

プロフィール

▼立役。すらりとした長身に端正なマスク。師・坂東玉三郎のもと修業を積み、『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』の若い者などは優男の風情、『神田祭』の鳶の者などは颯爽とした男ぶりで目をひく。『与話情浮名横櫛』の赤間子分のような侠客の取り巻きも、やくざ者の荒っぽさに甘さが加わってよく似合う。勉強会では『切られ与三』の与三郎に挑戦。玉三郎の後見として信頼が厚く、『船弁慶』や道成寺物など舞踊の大曲では欠かせない存在である。

〔内河 文〕

経歴

芸歴

▼1992年1月南座『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の町人の客留吉で田辺晃一の名で初舞台。94年坂東玉三郎に入門し、12月から坂東功一を名のる。95年4月御園座『白浪五人男』の捕手で初舞台。2007年10月歌舞伎座『怪談牡丹燈籠』の通行の商人と『奴道成寺』の所化で名題昇進。

受賞

▼1997年1月『壇浦兜軍記』の立廻りで国立劇場特別賞。98年6月『日本振袖始』の大蛇の分身で歌舞伎座賞。

舞台写真

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