片岡 進之介 (初代) カタオカ シンノスケ

屋号
松嶋屋
定紋
追いかけ五枚銀杏
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼彫りの深い端正な顔立ち。口跡も明快で、二枚目を中心に立役全般を勤めている。近年では、『寿曽我対面』で演じた曽我兄弟の家臣・鬼王新左衛門が印象深い。舞台終盤近く、行方不明になっていた重宝・友切丸を兄弟に渡す大切な役。実事の典型ともいうべき役どころをきちんと勤めていた。父・片岡我當が平清盛を演じた『日招ぎの清盛』では内大臣宗盛を品良く演じ、『石切梶原』では奴菊平。鮮やかな青の衣裳がよく映えた。『沼津』での持ち役は忠臣・池添孫八。また、『仮名手本忠臣蔵』大序では、この場でもっとも身分の高い足利直義を位取りをもって勤めた。松嶋屋の直系に生まれた育ちの良さもあるのだろう。我當を中心に、関西の学生対象に行っていた歌舞伎鑑賞教室では解説や『新口村』の忠兵衛などを勤め、父をしっかりサポートした。

〔亀岡典子〕

経歴

芸歴

▼1967年9月7日生まれ。五代目片岡我當の長男。71年2月、大阪新歌舞伎座『さくら時雨』の禿(かむろ)で片岡進之介を名のり初舞台。98年名題適任証取得。

受賞

▼1974年6月『心中天網島』の勘太郎で国立劇場特別賞。87年眞山青果賞新人賞。2012年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。

舞台写真