中村 七之助 (2代目) ナカムラ シチノスケ

屋号
中村屋
定紋
角切銀杏
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼しなやかな容姿と鼻が高くキリッとした顔立ち。時代物、世話物を問わず、次代の中心となる女方である。『本朝廿四孝』の八重垣姫や『野崎村』のお染といった娘方の役ばかりでなく、『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の乳人(めのと)政岡、『傾城反魂香』の女房おとくなど、女方の様々な大役に積極的に挑戦している。『狐狸狐狸ばなし』のおきわのような癖のある役も手の内に入ってきた。新作、意欲作への出演も多く、『野田版 桜の森の満開の下』の夜長姫、『阿弖流為(アテルイ)』の立烏帽子・鈴鹿などでの演技は、長く観客の胸に残っていくものだろう。美しい容姿を活かした若衆役や二枚目も得意で、『義経千本桜』ではむなしく討ち死にしてしまう小金吾を哀れに演じ、『御所五郎蔵』では男伊達の五郎蔵をすっきりと演じていた。兄・中村勘九郎だけでなく、松本幸四郎、中村獅童、市川猿之助ら手の合う共演者は数多い。歌舞伎の未来を担うひとりとして、さらなる飛躍が期待されている。

〔田中 聡〕

経歴

芸歴

▼1983年5月18日生まれ。十八代目中村勘三郎の次男。86年9月『檻(おり)』の祭りの子で初お目見得。87年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』で二代目中村七之助を名のり初舞台。

受賞

▼2000年関西・歌舞伎を愛する会賞。09年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。12年1月平成中村座『お染の七役』の娘お染など七役で13年第二十回読売演劇大賞杉村春子賞。15年第三十六回松尾芸能賞新人賞。同年第一回森光子の奨励賞。

著書・参考資料

▼写真集(操上和美写真)『中村七之助写真集』(2003年、朝日新聞社)、写真集(篠山紀信写真)『二代目中村七之助写真集』(15年、光文社)

舞台写真

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