市川 荒五郎 (5代目) イチカワ アラゴロウ

屋号
三河屋

プロフィール

▼立役。初名は市川茂之助。身長が高く、師匠・市川團蔵に似た二枚目系の立役で鳶頭などが得意。世話物が本領の菊五郎劇団に所属して、若手時代はきびきびとした立廻りが魅力でカラミの花四天や若い者で活躍。2014(平成26)年に伝統ある名跡・五代目市川荒五郎を名乗ってからは容姿を生かした悪臣など役柄の幅を広げつつある。年功を積むとさらに面白い存在になりそうだ。

〔鈴木多美〕

経歴

芸歴

▼1970年生まれ。96年国立劇場第13期歌舞伎俳優研修修了。4月歌舞伎座『井伊大老』の警固の侍、『其小唄夢廓(そのこうたゆめもよしわら)』の中間で大内茂樹の名で初舞台。99年3月市川團蔵に入門し、4月国立劇場『十六夜清心』の捕手で市川茂之助を名のる。2014年5月歌舞伎座『魚屋宗五郎』の潮田伝平と『極付幡随長兵衛』の地蔵三吉で五代目市川荒五郎を名のり名題昇進披露。

受賞

▼2011年1月『四天王御江戸鏑』の立廻りで国立劇場奨励賞。14年1月『三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)』の立廻りで国立劇場特別賞。

舞台写真

写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます