中村 扇乃丞 (2代目) ナカムラ センノジョウ

屋号
成駒家
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼女方。小柄で品の良い女方である。現在はベテランとしての落ち着きと風格が出てきて、腰元や奥女中などの役がよく似合うが、かつては勉強会で八重垣姫などの大役も演じていた。国立劇場の『元禄忠臣蔵』御浜御殿綱豊卿では、上臈浦尾も印象深い。師匠・坂田藤十郎の薫陶を受け、身に着けてきた上方歌舞伎の女方の味わい。ぜひとも後輩たちに伝えてほしいものだ。

〔田中 聡〕

経歴

芸歴

▼1962年生まれ。演出家高瀬精一郎の次男。祖父は前進座の名脇役坂東調右衛門。72年12月、本名で新橋演舞場『魚屋宗五郎』の酒屋の丁稚(でっち)で初舞台。80年12月歌舞伎座の前進座公演で坂東ひのきを名のる。84年3月中村扇雀(現・坂田藤十郎)に入門し、85年6月国立劇場で中村扇乃丞と改名。95年1月大阪・中座『嫗山姥(こもちやまんば)』の腰元更科ほかで名題昇進。

受賞

▼2001年上方歌舞伎会『車引』の桜丸で十三夜会奨励賞。02年第八回日本俳優協会賞。03年『日高川』の清姫で十三夜会奨励賞。05年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。08年上方歌舞伎会『本朝廿四孝』十種香・奥庭の八重垣姫で十三夜会奨励賞。14年11月『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』竹の間・御殿の腰元で国立劇場奨励賞。

舞台写真