尾上 梅之助 (3代目) オノエ ウメノスケ
- 屋号
- 音羽屋
- 所属
- 伝統歌舞伎保存会会員
プロフィール
▼女方。七代目尾上梅幸の弟子で、師譲りの若々しさと明るさに加え、しっとりした情感も持っている。前名は音女。“おとめ”の響きがそのままぴったりの愛らしさのある綺麗な女方ぶりが目に残る。近年ではそれに加えて、世話物なら長屋のおかみさん、時代物なら格式のある局役にもしっくりはまってきた。柄の良さがいかされているのが長所。『春興鏡獅子』の老女飛鳥井にもその柄はいかされて、程の良い取りなしが目に残っている。
〔小宮暁子〕
経歴
芸歴
▼1968年４月七代目尾上梅幸に入門。69年１月歌舞伎座にて尾上音女（おとめ）を名のり『井筒業平河内通（いづつなりひらかわちがよい）』の腰元ほかで初舞台。78年２月歌舞伎座『あいびきの女』の女中お妙で尾上梅之助と改名。91年２月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』四段目の腰元小枝ほかで名題昇進。
受賞
▼1977年３月『志らぬひ譚（しらぬいものがたり）』の蜘蛛の精で国立劇場奨励賞。79年８月歌舞伎会公演『紅葉狩』の局望月で、80年８月歌舞伎会公演『傾城反魂香』の女房おとくで国立劇場努力賞。96年３月第十五回眞山青果賞助演賞｡2009年重要無形文化財（総合認定）に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。
