片岡 秀太郎 (2代目) カタオカ ヒデタロウ

屋号
松嶋屋
定紋
七ツ割丸に二引
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼父・十三代目片岡仁左衛門のもとで舞踊、義太夫、鳴物など歌舞伎役者の基礎を学び、義太夫狂言、上方狂言の台詞回し、演技、芝居の運びを身に付けた。長じては坂田藤十郎の相手役として『河庄』の小春、『封印切』の梅川、『忠臣蔵』のおかる、『沼津』のお米など数々の古典の立女形(たておやま)の役を演じてきた。近年は『吉田屋』のおきさ、『封印切』のおえんなど花車方の役を演じることが多いが、役の性根と格を演じ分け、出てきただけで上方の花街の匂いを漂わせる。また『国姓爺合戦』の渚、『盛綱陣屋』の微妙(みみょう)、『輝虎配膳』の越路など時代物の老女役では風格を示す。一方で江戸の世話狂言や新歌舞伎にも当たり役を持っている。ずっと大阪に住んで上方の歌舞伎の振興に力を注ぎ、「関西歌舞伎中之芝居」という上方狂言の復活公演を続け、1997(平成9)年に開塾した「上方歌舞伎塾」では指導者として後進の育成に努め「平成若衆歌舞伎」という若手公演を立ち上げた。

〔水落 潔〕

経歴

芸歴

▼1941年9月13日生まれ。十三代目片岡仁左衛門の次男。46年10月南座『吉田屋』の禿(かむろ)で片岡彦人の名で初舞台。56年3月大阪・歌舞伎座『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名。

受賞

▼1972年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。87年1月『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』の腰元巻絹で、94年3月『けいせい浜真砂』の豊臣秀次で国立劇場優秀賞。97年度十三夜会年間大賞。99年第二十回松尾芸能賞優秀賞。同年度大阪芸術賞。2002年度第二十一回京都府文化賞功労賞。03年第二十三回伝統文化ポーラ賞優秀賞。14年第49回大阪市市民文化功労、ほか。19年重要無形文化財保持者(人間国宝)。

著書・参考資料

▼著書(坂東亜矢子構成)『上方のをんな 女方の歌舞伎譚(しばいばなし)』(2011年、アールズ出版)

舞台写真