坂東 羽三郎 (初代) バンドウ ウサブロウ

本名
鈴木松五郎
屋号
橘屋
定紋
五葉橘
生没年月日
明治29(1896)年03月02日〜不明【昭和54(1979)年4月30日付引退】
出身
東京・神田

プロフィール

細身の女形で、七代目尾上梅幸が昭和39年、東京オリンピックの年の、いわゆるオリンピック歌舞伎で『野崎村』のお光をした時、父六代目尾上菊五郎の演出に従って原作通り病母を出して丁寧に見せた。その母が羽三郎で、病い鉢巻をした哀れな姿が効果をあげている。若き日は、十五代目市村羽左衛門・六代目尾上梅幸の『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』で尾上梅朝と二人、新造千代春・千代鶴を持ち役にして定評のあった人である。芝居内では、“ウサちゃん”の愛称で親しまれたという。

【秋山勝彦】

経歴

芸歴

十五代目市村羽左衛門に入門、明治41年11月歌舞伎座『三国無双瓢軍扇』大徳寺焼香の場の小姓で坂東羽三郎を名乗り初舞台。大正7年5月名題昇進。師匠没後は十六代目羽左衛門についていたが、十六代目没後昭和30年5月「六代目尾上菊五郎・六代目坂東彦三郎追善興行」を機に菊五郎劇団に加入。昭和40年4月伝統歌舞伎保存会会員の第一次認定を受ける。昭和54年4月引退。

受賞

昭和53年3月芸団協功労者表彰。昭和53年永年勤続功労者表彰。

☆名題昇進の年月について、『歌舞伎座百年史』では大正7年10月の欄に「羽左衛門門下の市村羽三郎、名題に昇進」という記述がある。

舞台写真

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