中村 吉十郎 (2代目) ナカムラ キチジュウロウ

本名
臼杵春太郎
俳名・舞踊名
俳名は鯉章
屋号
播磨屋
定紋
揚羽蝶、桐蝶
生没年月日
明治40(1907)年12月12日〜昭和52(1977)年10月05日
出身
東京・浅草

プロフィール

初代中村吉右衛門の古参の弟子。一座の先輩、初代中村吉之丞の「大番頭」に対し、「若番頭」の声がかかったことがある。

ちょっと丸顔の目鼻立ちのくっきりした顔で、声も立った。晩年東宝に在籍時代、芸術座で中村萬之助(二代目吉右衛門)の樋口によって『ひらかな盛衰記』の通しが出たとき権四郎を演じ、「宿屋」での巡礼姿に枯れた演技を示していたが、若いときから定評のあった持ち役は『幡随長兵衛』の舞台番新吉。江戸前の浴衣姿で、酔っぱらいの中間を追い払い、「お坐りよ、お坐りよ」と場内を静めるキビキビした演技は絶品だった。『籠釣瓶』の太鼓持も、「縁切り」で沈んだ空気を引き立てる口跡のよさがきわ立っていた。初代吉右衛門の型を良く学んだことでも知られていた。

【小宮暁子】

経歴

芸歴

父は初代中村吉十郎。実際には数え年3歳位から舞台に出ていたが大正11年6月初代中村吉右衛門に入門、大正12年1月中村吉三を名乗り新富座『石切梶原』の小姓で初舞台。昭和10年5月明治座で二代目中村吉兵衛を襲名し名題昇進。昭和20年11月東劇で二代目中村吉十郎を襲名。昭和36年2月より東宝に移籍、のち松竹復帰。昭和40年4月伝統歌舞伎保存会会員の第一次認定を受ける。

受賞

松竹で社長賞2回、東宝で演技賞1回。

舞台写真

写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます