中村 京葭 (初代) ナカムラ キョウカ

本名
富塚丹二郎
屋号
京屋
定紋
向い雀
生没年月日
昭和4(1929)年02月28日〜平成9(1997)年11月15日

プロフィール

中村雀右衛門一家の乳母のような存在だった。雀右衛門の大谷友右衛門時代のあまりの美しさに魅かれて入門したそうだが、自身も細身でちょっとあごのとがった美貌の女形だった。師の揚巻なら番頭新造でかいがいしく世話をやいた。腰元に並んでいてもなんとなく色気があって、目につく女形だった。『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』源氏店の下女およしは、すっきりした立居がいかにも囲い者の家に奉公する女中らしい様子で、番頭藤八から心づけを渡されて、すぐに「お羽織をかわかしましょう」と言うところなどうまいものだった。

【小宮暁子】

経歴

芸歴

昭和23年七代目松本幸四郎の北海道公演『朝顔日記』おなべで初舞台。大谷広哉と名乗る。昭和30年4月歌舞伎座『親子燈籠』(村上元三作)芸者おぎん、『西郷と豚姫』仲居おまきで大谷明代と改名し名題昇進。昭和39年9月歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』官女で中村京葭と改名。昭和54年4月伝統歌舞伎保存会会員の第五次認定を受ける。

舞台写真

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