市川 左三郎 イチカワ ササブロウ
- 本名
- 片桐保
- 生没年月日
- 昭和10(1935)年10月23日〜ご健在
プロフィール
菊五郎劇団に在籍中はトンボの名人として重宝がられ、劇団得意の立廻り場面では、尾上梅五郎(四代目尾上菊十郎)とともに活躍した。廃業後は舞踊界に転身、俗に“おさらい屋”と呼ばれる後見業で活躍。
【松井俊諭】
経歴
芸歴
昭和29年10月三代目市川左團次に入門。昭和30年1月新橋演舞場で市川左三郎を名乗り初舞台。昭和44年1月名題適任証取得。昭和47年5月伝統歌舞伎保存会会員の第2次認定を受ける。昭和55年3月末に一旦廃業。一時復帰したが昭和62年1月末に再び廃業。
受賞
昭和42年1月『雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)』同宿で、昭和44年3月『南總里見八犬傳』捕手で、昭和44年6月『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』力者で、昭和46年10月『本朝廿四孝』中間(ちゅうげん)角助で国立劇場奨励賞。昭和46年12月『絵本太功記』百姓で国立劇場特別賞。