坂東 竹若 (2代目) バンドウ タケジャク
- 本名
- 鈴木慶太郎
- 屋号
- 音羽屋
- 定紋
- 坂東鶴、八重かたばみ
- 生没年月日
- 明治28(1895)年03月10日〜昭和44(1969)年11月13日
- 出身
- 静岡県
プロフィール
戦前は東京の本所緑町にあった寿座(のち寿劇場)に出演。戦災で寿劇場が焼失したあと、四代目坂東鶴蔵や松本高麗之助らとともに「かたばみ座」を発足させ、主要メンバーの1人として活躍した。戦後には浅草松屋の中にあった隅田劇場を根城にして、立役・女形なんでもござれの器用さで『蘭蝶』のお宮との2役や『奥州安達原』三段目の袖萩・貞任の2役など、いかにも小芝居らしい演出で面白く見せた。劇場が閉座して、晩年に三代目市川門三郎(三代目白蔵)らとともに大歌舞伎に移った。旧新橋演舞場の夏の花形歌舞伎では『義経千本桜』「すし屋」で梶原が来ることを知らせる庄屋の役をサラリと演じて「これがあの竹若」と思わせた。
【秋山勝彦】
経歴
芸歴
明治33年10月京都京極座『石井常右衛門』の禿(かむろ)で関力雄を名乗り初舞台。明治44年4月二代目坂東彦十郎の門下となり坂東羽鶴と改名。大正8年10月赤坂演技座で二代目坂東重三郎を襲名。大正10年9月帝劇で二代目坂東竹若を名乗り名題昇進。