大谷 ちぐさ オオタニ チグサ

本名
内山三郎
屋号
津のかみ屋
定紋
抱茗荷
生没年月日
昭和28(1953)年08月15日〜不明
出身
東京都

プロフィール

国立劇場歌舞伎俳優養成の第一期生。容姿すぐれ、研修中から当人も志望していたように、生粋の女形だった。研修を修了して、まだ伝統歌舞伎保存会預りの途中、昭和47年9月国立劇場公演で三代目實川延若主演の『怪談乳房榎』に二幕目「料亭花屋」の場でまめまめしく働く女中およしの役を好演、劇場の奨励賞を受賞している。尾上梅太郎をへて梅之丞になり、名題に昇進したあと、国立劇場の勉強会では毎回大役を務め、順風に見えたが、師梅幸没後は歯車が狂ったようで、尾上一門から離れ、本名に戻り、大谷ちぐさを名のってから、ついに劇界を離脱するに至った。女形として素質に恵まれていただけに、残念な経歴といわなければなるまい。

【松井俊諭】

経歴

芸歴

昭和47年国立劇場第一期歌舞伎俳優研修修了。同年4月国立劇場『一谷嫩軍記』の軍兵で初舞台。昭和48年6月七代目尾上梅幸に入門、尾上梅太郎を名乗る。昭和58年6月名題試験に合格。昭和59年2月歌舞伎座『鏡獅子』の局吉野、『らくだ』の糸屋の娘おきぬにて名題昇進披露、二代目尾上梅之丞と改名。平成13年4月より本名を名乗る。同年7月より大谷ちぐさに改名。

受賞

昭和47年9月『怪談乳房榎』の女中およしで国立劇場奨励賞。昭和54年8月国立劇場「歌舞伎会」の『紅葉狩』の野菊で優秀賞。