中村 時枝 ナカムラ トキエ
- 本名
- 高橋幸雄
- 屋号
- 播磨屋・萬屋
- 定紋
- 揚羽蝶、桐蝶
- 生没年月日
- 大正10(1921)年01月25日〜平成13(2001)年06月25日
プロフィール
腰元に並んでいても綺麗なのだが、キューピーさんのようなおでこですぐ目立った。しかし古参の落着きと、どこかに新しさが同居している印象を与えた人である。役者を続けながら、後年は女形絵師として有名で、画集を2冊発行している。芝居のなかにいる、しかも女形でなければ描けない楽屋風俗など貴重な作品が多い。
【小宮暁子】
経歴
芸歴
昭和21年11月三代目中村時蔵に入門し、東劇『仮名手本忠臣蔵』四段目の腰元で中村時枝を名乗り初舞台。昭和47年5月伝統歌舞伎保存会会員の第2次認定を受ける。
著書・参考資料
昭和55年画集『女形絵師 歌舞伎を描く』(中村時枝画、富田宏文、東京新聞出版局)。平成15年画集『柝 歌舞伎の美【中村時枝が描く世界】』(藤田洋監修・解説、アスミック・エースエンタテインメント)。