坂東 亀蔵 (3代目) バンドウ カメゾウ

屋号
音羽屋
定紋
鶴の丸
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼口跡が良く、キリリとした顔立ちは2歳違いの兄・坂東彦三郎と同様、父・坂東楽善からの親譲り。若手時代は女方と立役を兼ねていたが細面、すっきりとした風姿を活かして立役に進んでいる。その以前は兄を追うように英国の高校留学を経て歌舞伎俳優として舞台復帰した。花形世代のなかでも勉強熱心で意欲十分な元気印は知られている。『暗闇の丑松』で演じた料理人祐次で暴れ回った姿は忘れられない。菊五郎劇団で活躍中だが世話物、時代物を問わず、キレのある動きが長所だ。『魚屋宗五郎』の小奴三吉、『助六』では朝顔仙平で小気味のいい芝居を披露していた。2006(平成18)年国立劇場『元禄忠臣蔵』三部作では磯貝十郎左衛門など3役に挑んで実力を発揮した。2017(平成29)年11月の『坂崎出羽守』で広げた芸域を確信させた。千姫の警護役である美男子の本多平八郎忠刻。二枚目の役柄で新たな道が開けた。尾上松緑が頼りにする弟分。『弥生の花浅草祭』は名コンビだった。

〔大島幸久〕

経歴

芸歴

▼1978年9月16日生まれ。坂東楽善の次男。84年6月歌舞伎座『夏祭浪花鑑』の倅(せがれ)市松で坂東正敏の名で初お目見得。89年2月歌舞伎座『め組の喧嘩』の倅又八で初代坂東亀寿と改名。2017年5月歌舞伎座『石切梶原』の俣野五郎などで三代目坂東亀蔵を襲名。

受賞

▼1985年3月『京鹿子娘道成寺』の所化で、87年3月『四千両小判梅葉』の富蔵娘お民で、2015年6月「歌舞伎のみかた」の解説で国立劇場特別賞。09年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。11年7月『義経千本桜』渡海屋・大物浦の入江丹蔵で国立劇場奨励賞。19年7月『菅原伝授手習鑑』車引の梅王丸と『棒しばり』の太郎冠者で国立劇場優秀賞。

舞台写真